パン散歩

パン屋で働く日常をつらつら。食べることがすき。パン屋巡り。パンシェルジュ勉強中。

日持ちするパンを作る秘密?パネトーネ種とは!

 

パネトーネ種ってきいたことありますか?

わたしはパン屋で働くまで知りませんでした。

 

 

パネトーネ種は、パンを作るときの天然酵母です。

 

レーズンなどのフルーツから作る天然酵母とは違い、家では作れないので、パネトーネ種を購入してパンを作ります。

 

 

パネトーネ種はイタリアからやってきた!

 

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パネトーネ種は、イタリア・コモ湖周辺で、400年以上種継ぎしてきた、歴史ある天然酵母です。

 

初乳を飲んだ後の、子牛の腸内物質から取り出された菌と、小麦をあわせて作られてつくられています。

 

 

パネトーネ種を使ったパンの特徴は、硬くなりにくいこと!

 

 

敷島製パン pasco のロングライフブレッドにも使われており、パネトーネ種を使ったパンは柔らかいまま、長期保存が可能になります。

 

保存料を使わずに日持ちするパンがつくれるのです!

 

 

なぜパネトーネ種を使うと日持ちするのか

 

パネトーネ種には、乳酸菌が含まれています。

 

なので、匂いをかぐと少し酸っぱい匂いがします。

何も知らないときは、なんじゃこれは。って思ってました。笑

 

 

この乳酸菌がポイントです。

 

乳酸菌は発酵すると、酢酸などの酸を生成します。

この酸が、生地のpHを低下させ細菌の繁殖を防止するので、日持ちするのです。

 

 

さらにパネトーネ種は、パンの味や香りもよくしてくれます。

 

2つとも良き働き♪

 

 

ミラノ発祥イタリアの伝統菓子「パネトーネ」

 

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パネトーネ種を使ったお菓子もあります。

 

そのまんまの名前。笑

 

最近はクリスマスの時期になると、日本のパン屋さんでも目にすることが多くなりました。

 

大きな型で、ふわふわで、ドライフルーツがたくさん入ってて、美味しそうです♡

 

パネトーネ種で作られているので保存性も良いです。

 

 

まとめ

 

家庭ではあまり馴染みのないパネトーネ種ですが、主にパン屋さんで使われている天然酵母でした。

 

保存性を高めてくれて、パンの風味をよくしてくれる優れものです。

 

 

イタリアからやってきた酵母っておしゃれですよね!

知識が増えると味わいも増す気がします♪